No4 謡(うたい)
- 2018年07月16日
- こまブログ
No4
毎週、日曜日の朝6時~NHKラジオを聞いている。
FM能楽堂。今日は観世流の山姥。
高校の頃、謡を習っていた。
きっかけは、「夢幻花伝」という漫画を読んで興味を持ったから。
能楽ってどんなもの?
母に聞いたら、近所のおばあさんのところへ行け、と言われた。
そこで同じように聞いたら、やってみるか?と聞かれた。
本当に軽い気持ちで、やる!と答えていた。
それから、毎週通った。
”小謡”の和本と、”扇子”を持って来るように言われて、家にあるものを持って行った。
小謡は、謡を抜粋して、ワンフレーズずつ集めたようなもの。
扇子は、姿勢を正して右手に持つ。能楽の舞台上では小道具として使う。
謡とは、能楽の舞台を見ていると聞こえてくるお経のような歌の事。
能楽は昔のお芝居で、曲の言葉の中で情景や場面の説明をしている。
初日の説明で、おもしろそう!と強く思ったのを覚えている。
最初に習った曲は小謡の羅生門だった。
習い事は何をやっても続かなかったけど、謡だけは高校卒業するまで続けた。
能楽の奥深さは、ずっと後になってから。
謡の先生は、その後の私の人生を支えてくれる存在になった。
謡も、着物も、日本の文化。
伝統を語るほど修業を積んでいる訳でもない。
私の場合、ちょこっと習った程度。
それでも、こうして能楽のラジオを楽しんで聴ける。
やっていてよかった。