- 2019年02月16日
- こまブログ
フランスのデザイナー、ココ・シャネル。
イタリアのデザイナー、エルザ・スキャパレリ。
同時代に生きた二人。
デザインも生き方も対照的で。
比較されるのは活躍していた時代から続いている。
シャネルの名前はブランド名として今でも続いている。
学校で習うまで、私はお店の名前としてしか知らなかった。
シャネルの名言集や、映画「ココ・アヴァン・シャネル」を観た。
スキャパレリの名前を知ったのも洋裁学校の授業中。
服装史のレポートを書いていた時にデザインを調べた。
古さを全く感じなかったのと、芸術的な感じがした。
洋書の翻訳本には、スキャパレリの絵が多くあった。
「20歳の顔は自然の贈り物。50歳の顔は自分の功績」
シャネルの言葉は心に残る。
死ぬまで現役で活躍し続けたからこそ、重みがある。
シャネルのデザインは常にお客様目線で服を作っていた。
スキャパレリは引退してから家族に囲まれて暮らしていた。
お孫さんの話によると、優しく優雅なおばあ様だったらしい。
スキャパレリのデザインは自分の感性が中心でその時代の流行だった。
人生と考え方の違いが、デザインの違いにも現れている。
フランスとイタリア。国の違いもあるかもしれない。
ファッションの伝統を国が守ろうとするフランスは強い。
服作りに関わる職人をフランスは国全体で守っている。
フランスの歴史は、洋服の歴史そのもの。
日本に洋服の文化が根付いたのは戦後で、歴史はまだ浅い。
服装は常に変化し続けている。
人が新しい服装を求め続ける限り、ファッションに終わりはない。
服に関わる職人は、生きているその時代を人生をかけて旅をする。
その旅は、亡くなった後も終わらないのかもしれない。