No287 1分で着れる着物
- 2019年08月27日
- こまブログ
単衣の着物をお直ししました。
仕立ててある着物を、1分で着れる着物に加工しました。
伝統的な着物とは言えないかもしれませんが、
着物の要素はそのままに、現代でも着れる服になりました。
昭和以降、二部式の着物はありました。…が、
おはしおりをする前提で作ると形が悪くなる。
布が余って、脇と肩で不格好になってしまう。
和服の仕立てだけで作るにはどうしても限界があります。
着物の技術だけでは作れない。ずっとそう思ってました。
試行錯誤の結果。
洋服を仕立てる時の原型を応用したらすっきりしました。
単衣の着物ですが、襦袢を着る必要はありません。
和服の仕立てを利用して、縦縫いはそのまま残しました。
仕立て直しはしていません。
フリーサイズで出来上がっている着物。
女性が着る時に時間がかかって面倒なことは2つ。
一つは、”おはしおり”を作ること。
一つは、帯を結ぶこと。
その2つがなくなれば、着物は1分で着れるようになる。
考えた結果。
おはしおりと帯結びをなくした着物を作ってみました。
タンスに眠っていて着られない着物。
着れるようになれば、着られるチャンスが増えるかも。
リサイクルの方法として、お直しはいかがでしょうか。