No297 絹
- 2019年10月06日
- こまブログ
絹の布地に染められた色は美しい。
最近は染色の技術が向上してポリエステルでも綺麗だけど。
やはり、絹に染められた色と比べると違いがはっきり分かる。
光沢と深みのようなものが違う。
「絹」は「きぬ」又は「ケン」と読む。
素材が絹100%なら、「正絹」=「ショウケン」と言う。
素材がポリエステルなら、「人絹」=「ジンケン」と言い区別する。
正絹と人絹では、色の違いと触り心地が違う。
人絹のほうが少し触れた時に少し硬い感じがある。
もともと、ポリエステルは絹を目標に開発されてきた糸である。
最近の人絹は、とても柔らかく絹に近いものになったと思う。
それでも、やはり、天然の絹が持つ深みにはかなわない。
実際の重さはポリエステルの方が軽い。
それなのに、正絹の方が肌に触れた時に軽い。
実際に着た時、軽くて暖かいのは圧倒的に正絹。
絹は本当に不思議な素材だと思う。
人と同じ成分を含む絹。
紫外線に弱く、古いものは劣化が激しい。
白いものは茶色に変化(色焼け)してしまう。
繊維自体が弱くなって途中で切れてしまう。
保管して着続けるには、人のメンテナンスが必要。
手をかけて、大切にして、始めて絹の良さが保たれるのだ。