No299 時代は変わる
- 2019年10月10日
- こまブログ
例えば、結婚式。
定番のポスターはウェディングドレス。
場所は教会(チャペル)を模したような会場。
ホテルや、専用の式場の広告をよく見る。
昭和の頃の結婚式と言えば、神前結婚式や仏前結婚式もあった。
花嫁は白無垢、新郎は紋付袴。親戚は黒留め袖や訪問着。
ほとんどの参列者は着物だった。
そして、結納品に晴れ着と喪服を一式揃えていた。
今から思えば、どれだけ着ない着物を作っていたんだろうか。
もともと、家と家との結びつきを重視した結婚式。
結婚する当人ではなく、「家」が優先されていた。
日本に根強く残る家督制度。
緩やかに崩壊しながら今に至っている。
結納品は本当に必要だったのだろうか。
結納が新しい生活に必要なものを送るしきたりなら着物は不要だ。
今もその制度はあるのだろうか。
真に伝統を伝える人が途絶えている時代。
これからの時代に合わせて、伝統も変わる必要があると思う。