No299 時代は変わる

例えば、結婚式。

定番のポスターはウェディングドレス。

場所は教会(チャペル)を模したような会場。

ホテルや、専用の式場の広告をよく見る。

 

昭和の頃の結婚式と言えば、神前結婚式や仏前結婚式もあった。

花嫁は白無垢、新郎は紋付袴。親戚は黒留め袖や訪問着。

ほとんどの参列者は着物だった。

そして、結納品に晴れ着と喪服を一式揃えていた。

今から思えば、どれだけ着ない着物を作っていたんだろうか。

 

もともと、家と家との結びつきを重視した結婚式。

結婚する当人ではなく、「家」が優先されていた。

日本に根強く残る家督制度。

緩やかに崩壊しながら今に至っている。

 

結納品は本当に必要だったのだろうか。

結納が新しい生活に必要なものを送るしきたりなら着物は不要だ。

今もその制度はあるのだろうか。

真に伝統を伝える人が途絶えている時代。

これからの時代に合わせて、伝統も変わる必要があると思う。


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