夏の空は高い。

緑も雲も吸い込まれそうなくらい深い。

この空を見るために、ここに暮らしている。

夏の空のキャンパスは毎年そんな気持ちにしてくれる。

暦の上では秋。

秋を感じさせるような雲は、知らんよって顔をしてる。

人が決めた暦より自然は確かな暦なんだよね。

空のない都会では感じられなかった。

来週はお盆。

次の週は地蔵盆。

最終週から、祭りの稽古が始まる。

行事が終われば次の季節の準備に追われて。

繰り返し、繰り返す。

去年と違う、同じような空を見上げながら。

季節や時間の流れを感じながら。

やっぱり夏が好きだ、と思う。