No204 留袖(とめそで)

突然ですが、「留袖」(とめそで)を知ってますか?

訪問着、振袖、に並ぶ正装の名前。

基本は黒。ですが、結婚式の正装で晴れ着です。

帯のある腰から上は黒、裾にきらびやかな模様があります。

 

正座をすると喪服に見えるので、

西洋の人が結婚式をお葬式と間違えた…なんて話もある。

 

着物が晴れ着として着用されていた頃。

結婚式に着る晴れ着のルールは下記の通り。

留袖 … 結婚する当事者の親族。それぞれの家紋入り

振袖 … 親族の未婚者

訪問着 … 当事者の親戚、その他来賓

これは、日本の伝統に基づいて決められた昭和の決まりと思われる。

 

明治~昭和の頃まで続いていた結婚式。

着ている着物を見れば、両家どちらの関係者かがわかるし。

振袖を着ていれば結婚していないこともわかるし。

個人情報云々もない時代。プライバシーなんて言葉もない。

どこの家の関係の誰だってことも、全て開示オープン。

結婚式は一代イベント。

家の名前を宣伝したり、大盤振る舞いをしたり…。

そんなも時代があったよね…と歌いたくなる時代の話。

 

平成になってからもしばらく続いた華やかな結婚式。

流行が廃れるように、だんだん行われなくなった。

簡略化で、着用に面倒な着物よりドレスが好まれる。

良い絹の着物ほど重い。

晴れ着は布を重ねれば重ねるほどいいとされていた。

加えて留袖には着物一枚分の裏(比翼)が付いている。

普段着物を着ない親が留袖を着るのは難しい。

核家族で家は重視されないし、何を着ても自由。

厳しく、細かいことを指摘する高齢の方が減ってきた。

 

留袖が消えたのは、時代の流れかもしれない。


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