No217 裾丈直しのこと
- 2019年04月03日
- こまブログ
「買った時は合ってたんですが…」
季節が過ぎて、久しぶりに履いてみると合ってない。
ジーンズやスラックスの丈直しよく聞きます。
裾丈は、ウェストの位置によっていくらかの誤差が出ます。
お店によって、標準の決め方が違う時もあります。
他にも原因はありますが、ほとんど数センチの調整。
その数センチを直すだけで履きやすくなるのです。
丈を短くするのであれば、問題は少ないのですが。
長くする場合、問題が2個あります。
①元の裾線が布に強く残って目立つ
②縫込みが足りなくなる
①は布の状態によって、②はお仕立ての状態によって変わります。
ある程度目立たせないようにしたり、
足りない縫込みは別布で足したり、
その他、お品物の状態に合わせて対処の方法をご案内いたします。
通常ですと、両方の足は同じ寸法に仕立てますが…。
片方の足だけ長く(又は短く)することも可能です。
ズボンを着た時、片方だけ長く(又は短く)なる場合、
片方だけ寸法を変えると両方が同じ丈に見えるようになります。
洋服の直しをしていると、
規格通りの丈に合う人の方が少ないように感じます。
人の体形は個人によって違います。
着る人に合うように、洋服をほんの少し直す。
洋服のお直しとは、そういう仕事なのです。