No223 糸のこと
- 2019年04月09日
- こまブログ
お直しの仕事で欠かせない糸。
とにかく、バリエーションは豊か。
まず、色。同じ糸の種類で約300色以上ある。
色には番号が付いていて、色番号はメーカーによって違う。
同じ糸を追加購入したい時は、色番号とメーカーを指定するとよい。
素材によって光の具合によって見え方が変わる。
ぴったり同じ色の糸は、無いに等しい。
表面に出る糸でなければ、似たような色であれば十分。
色に迷ったときはケンカをしない色を選ぶと無難。
何かを縫いたいと思った時。
手で縫う時は手縫い糸。
ミシンで縫う時はミシン糸を使う。
手で縫う時にミシン糸を使うと糸が割れて縫いにくい。
また、手縫い糸をミシンで使うと糸のしまりが弱くなる。
原因は糸を作る工程でねじってある方向(撚り)が逆だから。
…って、難しいことは抜きにすると。
糸は手縫いをしやすいように、ミシンで縫いやすいように作られている。
そうは言っても、違いは微々たるもの。
ほんの少し縫うくらいなら、たいして気にならない。
たくさん縫う時は選ぶ方が途中でストレスなく縫える。
本来、裁縫は難しくない。
乱暴に言うなら、服は布をつなぎ合わせているだけ。
針と糸さえあれば、作れる物なのだ。
体に合わせたいとか、人にきれいに見せたいとか。
こだわりを突き詰めると難しくなってしまう。
糸の基本さえ外れなければ。
もっと自由に糸を使えるのかもしれない。